創る音 奏でる音
夏休みも半分終わろうとし
時間を惜しむかの様に子供達は太陽の強い日差しを
気にせず、外に出て遊んだり買い物をしたりと
その日を楽しんでいた。
そんな子供達が出す独特な雰囲気に中
独りで買い物に来ていた少女は
前方から歩いてくる人達の中で知り合いを
発見したのか、その人物が入って行った建物の中に
後を追いかける様にして入って行った。
建物の中には本棚が人が歩く空間以外は
本が並べられ所々に、本を棚から取り出し読みふけっている
人達が目に入った。
どこに行くんだろう・・・・・・
小説や雑誌には目を触れず置くにある階段を
上がって行く姿を見ながら不思議に思うも
声を掛ける事はせず、ある一定の距離を置いて
後をつけた。
2階に上がって行くと
専門書が多く並んでいた。
そこでも、どの本も手に取らず進んで行くが
ある一角に着くと足を止め
並べられていた本を手に取り目を通し始めた。
少しの間、観察していると
手に持っていた本を元の位置に戻し
違う色の本を手に取り再び読み始めた。
「お探しの本はありましたか?」
もう少しだけ様子を見ようと思っていたのだが
見ているだけもヒマになり声をかけた。
ダレもいなかった場所から声がかけられが
驚く事も無く
「こんにちわ。ちゃん」
挨拶が返ってきたので声をかけた方も
「こんにちわ。笠井さん」
挨拶を共に笑顔を返しながらも
次の言葉を紡ぐ
「先ほどからナニを探しているんですか?」
首を傾けながら笠井の手に持っていた本を
見ると音符が書き込まれていた。
「楽譜ですよね?笠井さん楽器が出来るんですか?」
休む事無くかけられる疑問に答えを返す。
「ピアノが少し弾けるんだ。それで新しい楽譜が欲しくて
探しているんだけどココでは置いてナイみたいなんだ」
「じゃぁ、楽譜を探しに違う店に行かれるんですね?」
「うん」
スムーズに流れていた会話に少し間が入ると
「あの、もし笠井さんが良ければ御一緒させて頂いて
いいですか?」
遠慮がちに聞いてくる言葉に
少ししか合った事のない人物が思い出され
同級生の藤代とキャプテンの渋沢の言葉が浮んできた。
「本当にソックリな兄弟でな。
行動、言葉のかけ方、考え方全てに置いて
風祭とちゃんは似ているんだよ」
「そうそう。この前なんて同じタイミングで同じ言葉を言ってて
双子みたいだった!」
選抜での練習後には必ずと言って良い程
2人の口からの事が出てくる。
その時に必ず出てくるの兄、風祭将の事も
聞かされ会話に出てくる事で大体の性格は解っていた。
兄弟ソックリな性格ねぇ・・・
溢れ出てくる記憶に自分の感想を自分の中で
考え、目の前にいるを視界に捕らえると
不安そうな表情で自分を見上げ、遠慮がちに
小さな声で言葉が音をして聞こえた。
「あの・・・・もしダメでしたら言って下さい。
私、帰りますから」
どこか頼りなく、子供特有の高い声で紡がれる音に
「別にイヤじゃないけど、俺と一緒じゃちゃんがイヤ
なんじゃない?本屋とか楽器店とかしか行かないけど・・・」
先ほどの音とは対照的な少年から青年へと変わる低い声が
帰って来ると
「いいえ!私、楽器店て行った事がないんです」
遠慮がちの声から嬉そうにリズムカルな声に変わり
体と表情で嬉しさを表しており
見ている笠井の表情も微笑み、手に持っていた楽譜を
本棚に戻すとを連れ本屋を後にした。
外に出ると、2人並んで歩くのだが身長が小さいの
歩調に合わせ歩く為、何時もより時間をかけながら歩くものの
の話やソレに伴う表情を見ていると、時間すら気になら無い
ぐらい楽しく、笠井も自然と笑いの言葉に返事を返したり
言葉を返したりしていた。
話をしながら入って行ったガラス張りの店で
道路側にはスケルトンのグランドピアノが置かれた店で
笠井の探していた楽譜が見付かり
店員に声を掛け精算を済ませ、横にいるであろうに
声を掛けるが返事か返らず視線を下に移すがの姿はなく
慌てて店内を見渡すと、商品の1つとして展示されているピアノの
前に立っているのが眼に入り慌てた心を落ち着ける為、溜息を落すと
笠井はの元に立ち寄った。
「ちゃん?」
「あ!楽譜は見付かったんですか?」
笠井が声を掛けると、考え事をしていたのか
ナニかに気付いた様に声を上げると微笑みながら言葉が返ってきた。
「あぁ、精算を済ませたよ。
なに?ちゃんはこのピアノが気に入ったの?」
がじっと見ていたピアノを笠井も視界に入れ
話をし出す
「いえ、ただスゴイなぁと思って・・・・・だって、こんな大きなモノから
綺麗な音が出るだなんて不思議だし、凄い事だなぁ・・・
て、思ったんです」
「ふ〜ん、なんだったら1曲弾いてあげようか?」
「え?」
ピアノを見ていたの視界は言葉を返して来た笠井の姿を写すと
横にいたはずの笠井は展示されていたピアノのイスに座り
鍵盤に手を置き
「ナニを弾こうか?ちゃんの好きな曲を弾いてあげるよ」
首を動かしの方を見るが
笠井の言葉に慌てたは慌て
「いえ、ただ私が勝手に考えていただけですので!!
それに、展示してある物を勝手に触るのは!!」
早口で紡がれる言葉に
「大丈夫だよ。音試しに軽く弾くだけなら怒られないから」
の慌てぶりがおかしかったのか、笠井は笑いながら
言葉を返すと、安心した様には言葉を返した
「そうなんですか・・・・えっと、じゃぁ『』がいいです」
「解った」
のリクエストに笠井が頷くと
鍵盤に置かれていた指が音を奏で始めた。
始めの内は笠井の横で鍵盤を見ながら静かに見ていた
から小さな声で音を出したが
次第に大きな声で歌い始め
ピアノを弾いていた笠井をの表情を見ると
気持ち良さそうに目を閉じ歌っていた。
全てを弾き終わると、笠井はを見
も笠井を見て
お互い目を合わすと
何処からとも無く拍手が聞こえ、2人は振り返ると
自分達の周りには人が集まっており
ピアノを弾いた笠井と歌を歌ったに拍手を送っていた。
自分の知らない間に人が集まり、歌声を聞かれていた事に
恥ずかしくなり、真っ赤になりながら慌てていると
笠井がに声をかけてた。
「なんだったら、もう一曲歌う?」
「えぇ!?ダメですよ。私音程取れてませんし・・・」
「大丈夫だよ。音程も取れてるから安心して」
「そうですか?じゃぁ・・・・・・・」
その後、集まっていた人達からリクエストされ何曲か
歌っていると空がオレンジ色に染まりだし藍色に空の色が
変わったこと店の閉店と共に終わりを告げた。
「今日は楽しかったですね!」
先ほどの興奮が収まっていないの声はいつもより大きく
はしゃいだ声に
「本当に。
ちゃんがあんなに歌が上手だなんて知らなかったよ」
はしゃいでいるを視界に入れながら
返事を返す笠井にが笑いながら
「私もビックリしました。きっと笠井さんの演奏が
上手だったからですよ!」
「そんな事無いよ。俺もちゃんの声が良かったから
うまく弾けたんだよ」
お互い微笑ながら歩く
「そうでしょうか?あ、でも1つ言える事は
私、笠井さんの弾くピアノの音大好きです」
「え?」
「笠井さんが奏でる音が綺麗で、今まで聞いた中で
どの音より大好きになりました!」
笑顔で紡がれる言葉に笠井は立ち止まり
下を向いてしまった為、
変な事を言ってしまったのだろうかと思ったは慌てて修正を
入れ始める。
「その、変な事を言ってしまってごめんなさい!
ただ、私が勝手に思った事ですので忘れて下さい!!
迷惑ですよね!本当にごめんなさい!!」
必死になって言葉を言うにテレが消え
慌てながらオロオロしているに微笑みながら言葉を返す
「変な事じゃないよ。ありがとうちゃん」
笠井の礼がの行動を止めたが慌てていた心を
落ち着かす事は出来ず、も礼を言いかけるが
「そろそろ帰らないと家に人が心配するね
家まで送るよ」
言葉と共に歩き出した笠井の横にが並ぶようにして
歩き、初めて2人並んで歩いて様に
笠井がの歩調に合わせ
話ながら歩く
楽しい時間は終わりを告げる時
お互い約束をする
笠井にピアノを弾いて貰える様に
の歌声が聞ける様に
いつ実行できるか解らない約束を交わし
は家に入り、笠井は寮に向って歩き出した。
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個人モノになっしまいました・・・・・・・・
ナンと言いますか、毎回同じ事を良いますが
本当にごめんなさい!!
じつは、私1〜4巻まで持っていないんです!!
ですので、ちょうど笠井君が出ていたシーンが無くて
性格がまったくもって解らないんです!
FANの方本当にスミマセン・・・・・
さて、話は変わりますが如何だったでしょうか?
笠井君のピアノで主人公さんが歌う
一回書いてみたかった話だったので、書けた私は嬉しいです。
でも、こんなので良かったのかなぁ・・・・・